
小型の成長株を式で探す:時価総額の小ささと3年の成長を1つの点数にする
企業データラボ
時価総額の小ささを対数(LOG)で点数にし、3年の売上成長率と増収の続き具合、利益率と掛け合わせて、小型の成長株を探す式を紹介します。1年の急成長に惑わされない探し方を解説します。
市場に見落とされている、小さくても伸び続ける会社を、早く見つけたくありませんか
- 時価総額が小さく、着実に売上を伸ばしている会社はどこか
- その成長は1年だけの急成長ではなく、続いているのか
- 成長しながら、利益もきちんと出せているのか
時価総額の小さい会社は、アナリストの調査が少なく、市場に見落とされていることがあります。その中から、着実に成長している会社を早めに見つけられれば、投資の候補として魅力的です。
ただ、小型の会社は1件の大きな受注で売上が大きく跳ねることがあります。1年だけ売上が50%伸びても、翌年に元に戻るなら成長株とは言えません。数多い小型の会社について、3年分の売上の推移を1社ずつ確かめるのは、手作業では現実的ではありません。
「小ささ」と「3年の成長」を点数にする式で、その疑問に答えられます
「小ささ」「成長」「利益」をそれぞれ0〜1の点数にして掛け合わせます。成長は、3年の年平均成長率と、3年続けて増収しているかの両方で見ることで、一時的な急成長と、続いている成長を見分けます。
ステップ1:時価総額の小ささを点数にする
時価総額は、数十億円から数兆円まで桁が大きく違います。そのまま点数にすると、ほとんどの会社が同じような点になってしまうので、10を底にした対数(桁数)で点数にします。
時価総額は百万円の単位なので、対数が5なら1,000億円、4なら100億円です。1,000億円以上で0点、50億円ほど(対数で約3.7)以下で満点になります。
ステップ2:3年の成長と、増収の続き具合
年20%以上の成長で満点です。3年連続増収でなければ、成長率が高くても0点になります。
ステップ3:利益が出ているか
ステップ4:掛け合わせる
小ささと成長は掛け合わせて「両方そろっていること」を求めます。利益は、赤字でも成長への投資の途中の会社を完全には落とさないよう、0.5〜1の重みにしています。
計算例
時価総額200億円(20,000百万円)の会社は、LOG が約4.3なので、小ささの点は約0.54です。売上高が3年で100億円から172.8億円に毎年伸びていれば、成長率は年20%で成長の点は1、3期の営業利益率が8%なら利益の点は0.8です。合計は 0.54 × 1 × 0.9 × 100 で約48点になります。
注意点
- 成長率の計算の考え方は「売上高の成長率と CAGR(年平均成長率)の計算方法」を参照
- 小型の会社は株式の売買が少なく、株価が大きく動きやすい
- M&A で売上が増えた場合も成長として数えられる。のれんの増え方もあわせて確かめる
- 上場して間もない会社は、3期前のデータが無く空欄になる
- 時価総額は最新の株価で計算されるので、株価が動くと点数も変わる
企業データラボなら、小型の成長株を全上場企業から一度に
企業データラボでは、LOG や POW などの関数と、「[N]」で参照する過去の期の財務、時価総額などの株価の指標を1つの式で組み合わせられます。式を作れば約3,700社すべてに当てはまり、「小型成長株の点」で並べ替えれば、候補が上から並びます。
「小型」「成長」の基準は、自分の考えに合わせて点数の下限と上限を変えるだけで作り直せます。
時価総額と3年分の売上・利益を組み合わせた点数を約3,700社で計算し、小型の成長株を一覧で探せます。
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