運転資本とキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)

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·財務指標

運転資本の考え方と、仕入れから代金の回収までの日数を表すキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の計算方法を解説します。回転日数の求め方と、競合と比べて資金の効率を見る意味も紹介します。

売上は伸びているのに、手元の資金が増えないのはなぜか?

  • 代金の回収や在庫に、どれだけの資金が寝ているのか
  • 仕入れの支払いから代金の回収まで、何日かかっているのか
  • 競合と比べて、資金の回し方に差はあるのか

売上が伸びても、代金の回収が遅れたり在庫が膨らんだりすると、手元の資金は不足します。資金の効率を比べるには、売上債権・棚卸資産・仕入債務と売上高・売上原価を各社の決算書から集め、回転日数に直す必要があり、競合の数が増えるほど手間がかかります。

運転資本と CCC の計算式で、資金の効率を比べられます

運転資本と CCC は、事業に必要な資金の効率を見る指標です。

運転資本
運転資本 = 売上債権 + 棚卸資産 − 仕入債務
CCC
CCC(日)= 売上債権回転日数 + 棚卸資産回転日数 − 仕入債務回転日数

回転日数の計算

  • 売上債権回転日数 = 売上債権 ÷ 売上高 × 365
  • 棚卸資産回転日数 = 棚卸資産 ÷ 売上原価 × 365
  • 仕入債務回転日数 = 仕入債務 ÷ 売上原価 × 365

CCC が短いほど資金の効率がよい

CCC は、仕入れの支払いから販売代金の回収までに資金が寝ている日数です。短いほど少ない資金で事業を回せます。小売のように現金で売り、仕入れの支払いを後にできる業態では、CCC がマイナスになることもあります。

競合と比べる意味

同じ業界で CCC に差があれば、取引条件や在庫の管理に差がある可能性があります。改善の余地を探る手がかりになります。

CCC を競合並みに縮めたら、どれだけの現金が生まれるかの試算は「運転資本の改善で生まれる現金を試算する:CCC を競合並みにしたら何億円か」で紹介しています。

企業データラボなら、CCC を全上場企業で計算して比べられます

企業データラボのプリセット(営業債権・棚卸資産・営業債務)と過去の期を使えば、回転日数や CCC もカスタム列で計算できます。式を1つ作れば約3,700社すべてに当てはまります。

結果で並べ替えれば、同じ業界の中で資金の効率がよい会社がすぐに分かり、競合と並べて差を確かめられます。

回転日数と CCC を約3,700社で計算し、競合と資金の効率を比べられます。

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