
独自の指標でスクリーニングする方法:投資基準を「式」にする
企業データラボ
機関投資家やアナリストが、自分の投資基準を計算式にして全上場企業をスクリーニングする方法を、基準を言葉で書き出す・指標に置き換える・式にして当てはめる・候補を深掘りする、の4段階で解説します。
決まった指標のスクリーニングでは、自分の投資基準に合う会社が見つからない?
- 「本業が強く、手元資金が厚く、利益が伸びている会社」を全上場企業から探したい
- PER・PBR・配当利回り以外の、自社の定義で絞り込みたい
- 過去の期と比べた伸びも、条件に入れたい
一般的なスクリーニングでは PER・PBR・配当利回りなど決まった指標で絞り込みますが、運用の現場では「自社の定義」で企業を選びたい場面が多くあります。自社の定義の指標を全上場企業で計算しようとすると、何千社分の決算書の数字を何年分も集める必要があり、手作業では現実的ではありません。
投資基準を「式」にすれば、全上場企業に当てはめられます
投資基準を計算式にすると、その基準を全上場企業に当てはめられます。4つの段階で進めます。
ステップ1:基準を言葉で書き出す
「本業の利益率が高く、手元資金が厚く、ここ数年で利益が伸びている会社」のように、まず基準を言葉にします。
ステップ2:指標に置き換える
- 本業の利益率 → 営業利益 ÷ 売上高
- 手元資金の厚さ → ネットキャッシュ ÷ 時価総額
- 利益の伸び → 営業利益 ÷ 1期前の営業利益
ステップ3:式にして全社に当てはめる
式にした指標を列として並べ、範囲の条件で絞り込み、並べ替えます。基準を満たす会社に色を付けておくと、候補がひと目で分かります。
ステップ4:候補を深掘りする
絞り込んだ候補は、財務の推移や適時開示で中身を確かめます。数字だけで機械的に選ぶのではなく、数字で候補を絞り、定性的な判断に時間を使うのが効率的です。
目的別の式の例として、条件を点数にする「スクリーニングをスコアリングする式:MIN と MAX で条件を0〜100点に変える」、財務の改善を9つのシグナルで見る「ピオトロスキーの F スコアを式で再現する:9つの財務シグナルで改善中の会社を探す」、グリーンブラットの「「魔法の公式」を再現する:益回りと3年平均の資本利益率で選ぶ」、「小型の成長株を式で探す:時価総額の小ささと3年の成長を1つの点数にする」などを紹介しています。
企業データラボなら、自分の投資基準で全上場企業を一度に絞り込めます
企業データラボのカスタム列は、2,600以上の科目と過去の期を使った式を、約3,700社にまとめて計算できます。
計算した列で範囲の条件を付けて絞り込み、並べ替え、基準を満たす会社に色を付けられるので、候補を探す時間を減らし、深掘りに時間を使えます。
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